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音楽における“現代”とは何か ~ その2

前回は、主に20世紀後半に活躍した前衛作曲家、ジェルジー・リゲティの作品を見てみました。
今回は、20世紀前半の作曲家、アントン・ヴェーベルンを取り上げてみましょう。
第二次大戦後の前衛音楽に最も大きな影響を与えた、と言われている作曲家です。


ひとまず“現代”とか“前衛”とかは忘れて、この曲をきいてみて下さい。

弦楽四重奏のための『緩徐楽章』
The Faust Quartet plays Anton Webern

ヴェーベルン22歳の頃の作品です。
まさに後期ロマン派の典型的な作風です。
親しみやすいメロディーと単純な構成で、彼の作品では一般に最も人気の高い曲です。


では次に、この曲をきいて下さい。

弦楽四重奏のための5つの楽章 op.5
Quartet Casals. Webern op.5

上の曲からわずか4年後に作曲された作品です。
慣れないと、同じ人物が作ったとは思えないほど違うようにきこえます。
親しみやすいメロディーも調性もありません。
彼はなぜこんな曲を作ったのでしょうか?


まず注目すべきは、弦楽四重奏のための『緩徐楽章』は作曲者の死後、研究者によって発見されたという事。
すなわちヴェーベルンは、上の曲は発表する価値がない、と考えていたのです。
よくよくきいてみると、確かにそれもわからないではないです。
展開の中で明らかに冗長な部分があったり、各楽器の使いこなしが未熟で、弦楽四重奏を持て余しているようです。
(ただし、そういう部分もこの曲の退廃的な魅力の一部になっているのですが)

一方、弦楽四重奏のための5つの楽章は、作曲者自身によって作品番号を振られているだけあって、見事な出来栄えです。
音数が多い割りに、無駄な音が一つもありません。
展開は常にドラマチックで、4つの楽器を縦横無尽に使いこなしています。

ヴェーベルンが、ブラームスのように未発表作品を破棄しなかった事に感謝しなければなりませんが、同時に彼が正式に発表した曲を理解するよう、努力する必要もあるのではないでしょうか。


またもや疑問だけを残しつつ、今回これにて終わり。
さて、ついに次回で今までの疑問が全て解決される・・・のか?
その前に、次回があるのか?

テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

  1. 2010/02/19(金) 00:37:23|
  2. 作曲家・演奏家・楽曲
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

心の中の旋律?

音楽というものが外にあって、音楽がもたらす心地のよさに、無邪気な陶酔をしていたのがそれまでの音楽。

前衛は、人間の心の中に隠されている不安、葛藤、憎しみ、求愛、不調和など、そういった感情を旋律にして、外に向かって表現しようとしたのではないか、と感じます。

人の心の中は美しい?美しくない?
どうでしょう。

いま、catmouseに言えるのは、ものすごく音がきれいで、うまくなければ、前衛は聞くにたえないだろうということだけです。
  1. 2010/02/20(土) 09:45:03 |
  2. URL |
  3. catmouse #iJs6fXKs
  4. [ 編集]

catmouseさん

う~ん、catmouseさん、それ素晴らしいお考えだと思います!
シュルレアリスムって芸術運動があったのですが、それがまさにcatmouseさんの言ってる事を実現させたものですね。
フロイトの精神分析学を独自に解釈して、思想的背景として取り入れちゃったんですね。
これ、フロイトは誤解だ!って激怒したらしいですが、まあ芸術家や哲学者って、自然科学の成果の上澄みだけをパクって来る事はよくありますからねぇ。

当分無理でしょうけど、そのうちヴェーベルンやケージの曲もやってみたいなぁ、って思ってます。
意外と弾けそうな曲もあるんですよ。
  1. 2010/02/21(日) 23:07:03 |
  2. URL |
  3. che #-
  4. [ 編集]

クラシック初心者の海舟です^^;
こういう記事を書いて解説して頂けるのは大いに参考になりありがたいです。

その1の記事ほうははっきり言ってよくわかりません。
その2の記事のほうはまだわかりました。

確かに同じ人間の曲とは思えませんね。
ちなみにop.5は部分で省略されているんですかね?
3楽章はあれだけの短さですか?

>展開は常にドラマチックで、4つの楽器を縦横無尽に使いこなしています。

cheさんの仰るとおりドラマチックで縦横無尽に楽器が駆け回っていますね。
この曲は僕でもまだすんなり聞けましたよ。

でもやっぱり解説があって、あぁそうなんだと思いながら聴けるのが
僕の今の状況ですかね。難しいです現代音楽は。
じゃあどういうのが現代音楽なのと聞かれたら答えられないですが。

そうそう、cheさんの以前オススメして頂いたバルトークのヴァイオリン協奏曲ですが
僕はあれ好きになりましたよ。ありがとうございました!

次回のその3の記事をお待ちしています。
  1. 2010/03/14(日) 22:39:24 |
  2. URL |
  3. 海舟 #TNMEEIK6
  4. [ 編集]

海舟さん

海君、わざわざ動画見てくれたんですね。
ありがとう!

その1の記事ですが、あれはまあなかなか難しいですよね。
あそこで取り上げた曲にも解説を付けようかと思っていたのですが、面倒なのでもうやる気が失せました。
とりあえず、その3の記事が先ですね。

そして問題のその2ですが、海君、素晴らしいぃ!!!!!

>>3楽章はあれだけの短さですか?
実に鋭い質問です。
まず答えから言ってしまうと、あれだけの短さなんです。
実は、op.5はまだ長い方です。
管弦楽のための6つの小品op.6の第三楽章なんて、たった4小節ですよ!
驚きですね。
短いだけじゃなくて、晩年の作品は音数も少なくなります。
演奏者が手抜きしてるんじゃないかと思うほど、音を出さないんです(というか、譜面に書いてないから当たり前なんだけど)。

ヴェーベルンの曲は、よく俳句に例えられます。
長編叙事詩とか、せいぜいソネット(14行詩)くらいしか知らない欧米人にとってみると、俳句は十分驚異的な短さなんでしょうね。

そしてそして、バルトークのバイオリン協奏曲が好きになったって、それは凄い事です。
僕がオススメしたのって、2番の方でしょ?
海君は、変な偏見を持たずに色々幅広い音楽をきいて下さい。
有名曲しかきかない、偏屈なマニアのオッサンみたいにならないでね。
  1. 2010/03/14(日) 23:53:54 |
  2. URL |
  3. che #-
  4. [ 編集]

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バイオリン始めました。
新しく足を踏み入れた世界は、知っているようで知らない事ばかり!
これからバイオリン弾きになろうとしている人の一助になれば幸いです。
また、すでに経験豊富な方からの暖かいご助言などいただければ、これまた幸いです。

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